2020/03/16
外観・内観検査の自動化
株式会社メカニカル技研
安藤 英明
「ワイガヤ」交流会の目的
人や技術に関わる様々な「お困り事」や「相談事」を共有して、勉強会、協働・協創等の交流活動を行っています。
(以下私のスタンス)
人は出会いによってその後を影響し合います。人生は一度きり、出会ったからにはお互いに「出会ってよかった」と思えるような出会いにしたいと思っています。
出会いのきっかけは様々です。どんなきっかけであっても、そのあとに出会ってよかったと思えたら幸せを感じます。私もいろんな出会いの中で助けられたり、助けたり…人の出会いはすばらしい。このすばらしい出会いの場であって欲しいと思っています。
概況
少子高齢化、人員不足、こと人に頼る目視検査の検査員が集まらないということはよく耳にします。一見単純な作業ではあるけれど、出荷前の最後の砦という責任を伴っているため、実は責任重大です。
海外からの目視検査の作業員を雇っても、文化や習慣の違いから日本の品質を理解できず、検査機でせっかく不良判定したのに良品のコンベヤに戻していたという状況を目にして、私は驚いたことがあります。
検査の自動化 人による検査の自動化への置き換え…
①3K(きつい・危険・汚い)職場の改善…KB
②処理速度が追いつかない…飲料製造 毎分600~1,000本のスピード
③そもそも検査に向かない…寸法検査 目では測定できないキャップ浮き
④見逃し…いい時はいい、でも疲れや不注意でポカをする
⑤そもそも不可能…ハムやパンの異物・金属内部の欠陥 そもそも見えない
※人手不足や上記の理由により検査機の必要性は高まるばかりです
検査を自動化する前に
検査したい事象の現象を把握することが最も大切→正常部分と不良部分は何がどんなふうに違うのかを見極めると自ずと検査方法が見えてきます。
検査機の将来
自動検査技術の中で徐々に取り入れられているディープラーニング(深層学習)。
そして単に良品と不良品を自動で分けることに終わらず、歩留りそのものを改善させるツールに。検査→分析という方向により上流側にフィードバックする方向に向かうでしょう。
探しても、ないなら作ればいい!
検査を自動化するためにカメラを使う場合、光学系がポイントになります。つまり画像処理するためには、それに向くいい画像を取り込まなければなりません。
検査用カメラ向けに照明を販売する会社は多いですが、市販されている照明装置をそのまま買って取り付けてうまくいく場合は、実は少ないです。画像処理に向く画像を得るための照明装置がない場合、作ればいいのです。
自己紹介
◎1957年生まれ 町田市在住
◎学歴:東海大学工学部 通信工学科卒業 (体育会 少林寺拳法部)
◎職歴:
・(株)関製作所 技術開発部
・日本エマソン(株)ENI事業部 技術部
・麒麟麦酒(株)&キリンテクノシステム(株)
・PQB japan(株) 代表取締役社長
◎特技・資格:
・電気通信術=モールス信号(第1級アマチュア無線技士)
・リスク・マネージメント管理士 ・特許管理士(上級)
・バリューエンジニアリングリーダー
・フォトマスター検定 ・画像処理検定
◎講師としての主な講演先と講演内容
・情報機構社 「PTP包装薬剤における検査の実施と検査機導入における留意点」
・サイエンスフォーラム社 異物混入対策研究会 「X線異物検査機」
・日本能率協会 計装制御技術会議 先端センサ・センシング技術「X線異物検査機」
以上